入選作012 詰将棋パラダイス 平成15年7月号「詰将棋パラダイス」平成15年(2003)7月号 ホームページ作品展□第4回ホームページ作品展 詰パラ550号記念以来、およそ1年半ぶりとなりましたホームページ作品展です。 詰パラ初登場となる作者2名を加えての全5題、お楽しみください。 配列は手数順で、10手代2作、20~40手代が各1作ずつとなっています。 【解答方法】「解答用紙」に記入して送信するか、メールで管理人(d-sudo@ga2.so-net.ne.jp)までお送りください。メールで送られる場合は、必ずタイトルに「ホームページ作品展解答」とご記入ください。また、ABC評価をできるだけお願いします。短評はもちろん大歓迎。 【締切】7月31日24時まで。 【呈賞】3名……以上!? 【備考】1題解答大歓迎! また、いつも通り、解けば解くほど当選率アップ方式を採用させていただきます。頑張ってください! [解答]14銀打、22玉、13銀成、同玉、14飛、23玉、12銀、22玉、21銀成、(1)23玉、22成銀、同玉、11飛成、(2)23玉、14銀、24玉、13龍、15玉、23銀生迄19手。 (1)同玉は11飛成、同玉、32歩成以下。(2)も同様。 [評価]A 8 B 19 C 0 誤解 3 無解 3 平均点 2.29 【解説】(須藤大輔氏・10月号) 食指の動く初形。少し駒を動かしてみればわかりますが、11玉と誘って32歩成を狙うのが攻方の方針。玉方はそれを避けて飄々とかわしますが、最後は上部に逃がして開き王手という意外な収束が待っていました。始めから終りまでだれるところがないので、非常にまとまりを感じる作品です。入選2回でこの内容ですから、これからの活躍が期待できそうです。 【短評】 作者より―「もう一工夫」「キレ不足」という意見は耳が痛いのですが、そもそも駒数をおさえ、手の流れを楽しむという作り方なの で、あえて素材のまま手を入れなかったというのも、正直な所です。「紛れなく軽快」という評は、その辺りを理解していただいた ということで、ありがたく思います。 市原 誠―銀の使い方が見事! 棋士回生―この詰将棋は、一目見て22歩がない状態で、玉を11に追う手順を考えればOKだと思います。14銀以下は一本道なの で、もう一工夫欲しいところです。 凡 骨 生―11地点へ何とか誘うのだが乗ってくれない王様。最後は開き王手で捕まる。 明石顕治―紛れなく軽快です。 野口賢治―上段へ逃がすのは冗談でしょというくらい意外。 中沢照夫―玉を11におとす手順。結局11にやることはできないが、別の詰上り。 千葉 肇―千日手模様で困ったが、枠から出しても大丈夫。 真保千秋―初手12銀にはまってさあ大変。 佐藤 司―狙いの飛成が実現してからはスイスイ進む。 五茂須光―5手目11飛に少考。収束がややキレ不足か。 今川健一―一瞥、11玉ならと考える、正解。この閃きを大切にしよう。 金子恒男―角は威嚇に終わったが、1・2筋の攻めが角筋を意識した攻めでした。 加賀孝志―玉を移動させるのに一苦労。詰上りも意外な場所でした。 天津包子―11飛成を狙ったが駒が余ると思ったら変化だった。 ☆終始一貫した狙いで、安定した評価を得ました。本作のみの解答もあり。 |